6月4日は「武者の日」だ!(その1)

2016年6月4日・・・


ここは国宝、松江城。



なにやら落ち着かない様子の家老、吉田健兵衛だが・・・



そこへお抱えの忍び、雲影が!
雲影「申し上げます!先ほどよりこの国宝松江城をめざして、大勢の武者が続々駆けつけておりまする。」
家老「相分かった!」


続いて、同じく忍びの神楽が参上!
神楽「申し上げます!馬溜りから二の丸にかけて数人の武者が本丸に向かって参りまする。」
家老「うむ、ご苦労!」


堀尾忠氏公「健兵衛!なにごとじゃ!?」
家老「ハッ!本日6月4日は我ら武者にとっては誠に特別なる日。それを心得たるツワモノどもが、殿のもとに参集いたす手筈と相成っておりまする。 殿!この佳き日にふさわしき名前を、なにとぞ殿より賜りとうござりまする。」


忠氏公「相分かった。・・・実はそう思うてすでに考えてあるぞ! 爺!巻物を持て!」



爺「ハッ!」



忠氏公「一同に申し渡す!」
ばさーーーーーーっ(松江武者応援隊名物、超長巻物)


忠氏公「余は、本日よりこの先、松江においては6月4日を『松江武者の日』とするを宣言いたす! 皆の者、さよう心得よ!」
一同「ははぁーーーーっ!」


家老「ご一同! 殿の下知により6月4日は松江武者の日と相成った。誠にめでたいことじゃ。これを祝って皆で勝どきをあげようぞ! 佐々木圭乃信!これへ参って勝どきの差配をいたせ!」


佐々木「ハッ!それではご一同、それがしが一度、エイ、エイ、オー!と声を上げるゆえ、それに続いて二度、勝どきを上げたいと思う!」


佐々木「いざっ! エイ、エイ、オーーーーッ!」



一同「エイ、エイ、オーーーーッ! エイ、エイ、オーーーーッ!」



家老「申し上げます。この目出度き武者の日を寿ぎ、ご城下より恵方巻なるものが届いておりまする。いかがいたしましょうや。」
忠氏公「祝着!! 皆にも与えるが良い。」


皆にも恵方巻が配られる。
恵方巻の起源が松江開府の祖、堀尾吉晴公であるという説にちなみ、名付けて「堀尾巻」


ざわ・・・ざわ・・・
武者「なんかさ、思ってたのより、でかくね?」


家老「皆の者、支度は良いか? これを食す時は国宝松江城天守を仰ぎ見て・・・」



家老「天守を仰ぎ見て、一気に食すが作法!またその間は構えてものを言うてはならんぞ!」
(あ〜〜、立場上、言っちゃったけど・・・ムリだろ〜、これはムリ)


武者一同(えー、ご家老マジで言ってる? ムリっすよ〜)



家老「しからば、それがしの合図で一同打ち揃って始める。いざッ!」



武者「パクっ!」



爺「パクっ!」



武者「もぐ、もぐ、んぐぐ・・」



本間亀二郎「もぐもぐもぐもぐっ!」
(さすがは「まつえ若武者隊」の御大将!見事な食べっぷりでござる!)


忠氏公「・・・・」
長松様「・・・・」


大方様「・・・・」
古屋姫様「・・・・」


武者(ご家老、もうムリでござるよ・・・そろそろ止めて〜)



家老「皆のもごっ!ごほっ、引き続きブフッ食べるがよいが、ここはいっふぁん中締めといたふ!もごっ」


家老「殿! お言葉を!」
忠氏公「皆の者!(もごっ)今日は松江武者の日を存分に楽しむが良い。誠に祝着!」


ふたたび勝どき、エイ、エイ、オーーーーッ!



「縁」と「絆」でおもてなし。
武者のまち松江へ、どうぞお越しください!

その2へ